紋別市による流氷と気象の観測情報

標高334mの紋別山(通称:大山)山頂付近(北緯44.34°, 東経143.32°)に設置されたドップラーレーダー(北海道大学低温科学研究所所有)によるオホーツク海沿岸の海氷と雪雲エコーの最新画像です
比較
2008年1月23日12時53分に、NASA地球観測衛星TERRA/AQUA搭載センサMODISで撮影された海氷分布(左)と、12時43分に紋別に設置したドップラーレーダーで観測された海氷分布の白黒画像(中)とカラー画像(右図)。これらの画像から明かなように、降雪がない風も穏やかな日であれば、レーダーは海氷の水平分布とその短時間変動(時間分解能6分)を観測するのに極めて有力な装置である。現在、降雪時や強風時にも、海氷域とその移動を検出するアルゴリズムを開発中である。
比較2
この動画像は、過去3日間の流氷野の動きを時間を縮めて表わしています。
赤色の矢印マークは、1時間に流氷が移動した方向と距離です。移動距離は3倍しました。

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紋別(仰角1.0度、海氷) - 紋別(仰角1.0度、雲) --- 過去のデータ等
その他の情報

紋別スカイタワーカメラから見たオホーツク海

紋別 大山山頂から仰角1.0度、海氷

紋別を中心とした半径60km以内の現在の海氷の水平分布。動画で見るとゆっくりと移動するのが海氷で、速く移動するのは雪雲エコー。風が強いときには、海面に発生した波によってレーダー波が乱反射(シークラッター)するため、海氷域と開氷域の識別が困難となります。

比べてみよう: 東海大学 (MODIS),
JAXA/EORC (AMSR-E),
気象庁 (海氷のデータ),
紋別スカイタワーから見たオホーツク海
1.1レーダ画像
過去24時間の動画: GIF / JavaScript

流氷の移動速度をカラーバーで示します。カラーバーの1ステップが 0.1 m/s(約0.2ノット)です。下(青色)と上(赤色)はそれぞれ、レーダーサイト(中心)へ向かってくる方向と去る方向を示します。

1.1レーダ画像_v
過去24時間の動画: GIF / JavaScript

流氷、雲および海面反射などの「平均ドップラー周波数におけるパワースペクトルの周波数幅」を新たに表示しました。流氷からのドップラーエコーは雲や海面反射に比べて変化が少なく、この周波数幅はグランドエコーに近い場合が多く、雲エコーに邪魔されない場合、海面反射との識別が極めて容易となっています。
ただし、雲エコーが混在する場合には、誤った流氷域を表示することがあります。

1.1レーダ画像_w
過去24時間の動画: GIF / JavaScript
紋別 大山山頂から仰角1.0度、雲

紋別を中心とした半径80km以内の雲の水平分布(地形除去フィルターをかけて、地形を見えにくく、雲が見えやすくしてあります)。

比べてみよう: 気象庁
1.0レーダ画像
過去24時間の動画: GIF / JavaScript
紋別V
V
0.5km画像
CAPPI 高度0.5km
1.5km画像
CAPPI 高度1.5km
3km画像
CAPPI 高度3km
4.5km画像
CAPPI 高度4.5km

過去のデータ等

hokkado map 紋別レーダ
紋別レーダ

北海道大学 低温科学研究所 雲科学分野
環オホーツク観測研究センター 短波海洋レーダ

問合せ・質問等は、紋別市建設部港湾課(流氷研究国際都市担当)までお願いします。
Tel: 0158(24)5300
Fax: 0158(23)1514